武蔵野市学童協ニュース

武蔵野市学童クラブの皆さん、コメントへの投稿おまちしてまーす。

・旧ホームページ掲載資料を転載 一部表や改行を修正


●武蔵野市第三期長期計画第二次調整計画討議要綱への意見
-とくに学童クラブ事業について-
(2000年 9月29日)


2000年 9月29日

武蔵野市第三期長期計画第二次調整計画
策定委員会 委員長  東 原 紘 道 様

武蔵野市第三期長期計画第二次調整計画討議要綱への意見
-とくに学童クラブ事業について-

武蔵野市学童クラブ連絡協議会
会長 廣政 昭子
武蔵野市中町3-25-4

 武蔵野市第三期長期計画第二次調整計画討議要綱(以下「討議要綱」とします)に関して、下記の通り意見を提出いたしますので、ご高配を賜りたくお願い申し上げます。

1 「(2) 新たな保育園・幼稚園・学童クラブのあり方の検討」に関して

  (学童クラブのあり方についての基本的な考え)      →「討議要綱」29ページ

  学童クラブ事業については、まず下記の点を市として明確に位置付けていただくことが必要であると考えます。

① 学童クラブは、児童が家に帰るのと同様に過ごす生活の場です。したがって、児童が安心してゆったりと過ごせる時間と専用の建物(専用のスペース)、専任の指導員体制が不可欠です。

② 同年齢、異年齢がともに遊び、個々を尊重しながら集団としても生活をする場です。したがって、児童の安全・発達及び心身の健康について配慮した保育内容が保障されなければなりません。

③ 利用者のニーズに対応した学童クラブ事業のさらなる展開(定数の改善、全土曜日の開所、学校長期休業時期の開所時間の改善など)が必要です。

④ 以上のような学童クラブ事業が継続して行なわれるためには、将来的にも市の責任のもとで行なわれる事業であることが必要です。

<理由>
 平成11年度より施行された武蔵野市学童クラブ条例において、学童クラブは、「学校の授業終了後に家庭において保護者の適切な監護を受けられない子どもについて、安全の確保と健全な育成を目的とする」と規定され、市立12小学校区に1クラブずつ設置されております。また、2000年3月に提言された「子育てプラン武蔵野」(武蔵野市地域児童育成基本計画策定委員会)においても、学童クラブの存在は次のように評価されています。

「親が子どもを安心して育てられる環境として、子どもが放課後の一時や長期休業日など、わが家と同様に過ごす生活環境として、重要な役割を果たしています。また、少子化の時代にあって、同年齢の子ども同士・異年齢の子ども同士が、互いの個性を生かしつつ、楽しく遊び、生活する場をつくっています。そして、互いのよさを伝え合い・教え合う体験を身につけ、社会性を育成しています」

 学童クラブ事業は、武蔵野市においては、1963年以来の長期にわたり、市・父母・指導員・地域社会の方々の努力と協力・理解の上に育まれてきましたが、明確に条例化されたのはごく最近のことです。先人の熱意と努力を踏まえ、一層の充実を図る方向を調整計画に明記していただきたく存じます。

2 学童クラブに通っていない児童の放課後に関する施策について

① 学童クラブ施設の開放は、基本的に賛成しますが、学童クラブ事業の性格をあいまいにすることや学童保育の水準を低下させることのないようにしてください。

<理由>
 「討議要綱」29ページには「学童クラブについては(中略)一般の児童に施設を開放する必要があります」との記載がありますが、私たちも学童クラブにおける行事等に地域住民が広く参加できることや、その逆に学童クラブに通う子どもが地域の行事に参加できることは望んでいるところです(前述の「子育てプラン武蔵野」においても、そのような方向で提言がなされていると考えております)。

 ただし、「一般児童への開放」が上記 1 項で記したような学童クラブ事業の性格をあいまいにすることや、学童保育の水準を低下させるような運営であってはならないと考えます。

② 学童クラブ事業と全児童対策事業は、根本的に異なることを明確にしてください。

<理由>
 学童クラブに入所していない1-3年生、及び4-6年生の児童が、放課後安全に過ごすことができる場所は決して多くありません。これらの児童への配慮も、行政としては今後強く求められると考えます。

 ただし、これらの児童に対する事業と、「わが家と同様に過ごす生活環境」を保障する学童クラブ事業との間には、理念の上でも実際の運営においても根本的な違いがあることが明確にされていることが必要です。調整計画としては、学童クラブ事業とは別の項目で市としての方向性が示されることが妥当であると考えます。

 私たちは学童クラブに通う児童の保護者の集まりですが、家庭の事情によっては入所資格を失うこともありますし、子どもが4年生以上になれば全員が学童クラブ事業の対象からは外れます。したがって、単に学童クラブ事業のことのみを考えているのではなく、広く学童全般を対象とした施策にも強い関心を持っておりますので、本項を加えさせていただきました。

 ぜひ、それぞれの児童が置かれた状況・必要とする環境に適切に対応しながら、すべての児童の健全な成長・発達を保障する施策をより充実してくださいますようお願い申し上げます。

3 学童クラブ事業に関する施策についての具体的な希望  →「討議要綱」29ページ

  1 項で記した学童クラブ事業の基本的な位置付けを明記することに加え、下記の点を盛り込んでいただくことを希望します。

① 入所有資格児童の全員入所を基本的方針とし、入所保留児が発生した場合は(また、発生すると予測される場合にも)、すみやかに柔軟な対応をすること。

<理由>
 定員制は、施設面・人員面で一定以上の環境を確保するために必要だと考えますが、入所申請数が定員を大幅に超え、保留児童が発生するクラブがあるなど現状の定員は学童保育のニーズの実状にそぐわない部分があります。これは、保育に欠ける児童でありながらも保育されないという矛盾の原因となっています。

② 「学童クラブについては、学校内および隣接地への移転の推進を検討する」

この記載については、大いに賛成するとともに、早急な実現を希望します。

<理由>
 これまでに、市議会において、学校敷地内もしくは学校近隣への施設移転を希望する下記の陳情が採択されています。

・五小クラブ:小学校とクラブ(西久保コミセン内)の場所が遠く(徒歩30分)、児童の安全が懸念されています。
(1999年3月市議会へ移転陳情、意見付き採択済み)

・北町クラブ:北町コミセン内半地下にあり、地下の貯水槽による湿気等により環境が悪い状態です。
(1999年6月市議会へ移転陳情、意見付き採択済み)

 上記2件の陳情において、市議会での採択時に付いた意見は「市の長期計画第二次調整計画、及び財政状況を善処すべき」というものです。つまり、今後の調整計画の内容によってスムーズな移転が促進されると考えられます。ご高配をお願いいたします。

<追記>
なお、上記の陳情以外にも、コミュニティセンター内に設置されている「境南クラブ」や「井の頭クラブ」でも施設移転を希望する声があります。

③ 保育方針を明確にするとともに、方針の策定を行なうこと。

<理由>
 学童クラブ事業は条例化されましたが、どのような保育をするのか(施設の基準や保育内容についての考え方)は示されていません。

 保育園については、厚生省・東京都それぞれの指導に従い、市としても綿密な保育指針が立てられておりますが、学童クラブ事業は国・都レベルでも整備がされていないのが現状です。

 行政としての保育方針が明らかでない状況では、学童クラブ事業全体としての質の向上にはなかなか結びつきにくいために、武蔵野市の中にあっても保育内容に違いができているのが現状です。市としての保育の方針を明確にし、保育内容の充実と向上とともに、国や都にさきがけた「学童保育における保育方針の策定」を調整計画に盛り込んでいただけるよう希望します。

 また、保育方針を作る際には、父母・指導員がそのプロセスに参加できるようにしてください。

④ おやつを保育の一環とすること。

<理由>
 学童クラブは、児童が生活する場(=家)でありますから、一般の児童が帰宅しておやつを食するのと同様に、クラブでもおやつを取り入れています。ただし、これは公には保育の一環として認められてはおらず、おやつ代は育成料とは別に父母が負担しています(金額も2,000円前後とクラブによって異なり、指導員が集金し、管理しているのが現状です)。

 おやつは、子どもたちの成長を助け、豊かな情操を育む上で大きな役割を持っていることは周知のとおりです。おやつを保育の一環として認め、最低限保障されるべき質と量の基準を定め、集金や代金の管理は市が責任を持って行なってください。

 さらに、本項目は、前項③の「武蔵野市の保育方針」に盛り込まれることを希望します。

以上
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